itonosaki・イトノサキ

藍染工房 壺草苑

大正時代から綿糸などを染める「糸染め」の工場として
染めを追求してきた染元さん。
後に天然藍だけにしかない優しさと美しさに惚れ込み、
天然藍を使った藍染め工房を設立。

江戸時代に行われていた「天然藍灰汁醗酵建」という
染色方法にこだわり、化学薬品などは一切使わず
自然界からとれる原料のみ使用して染めています。

ここが東京と云う事を忘れてしまうほど、自然に囲まれた工房で、
日々本物の「藍」と向き合いながら、自然に感謝しつつ、
伝統の藍染めに尽くしています。
藍が大好きな職人たちです。





◆制作過程のご紹介

茶褐色だった糸が空気に触れ、少しずつ青くなり酸化する事で染まる藍染め。
染め重ねていくことで、水色から青、紺と深い濃色へ移り変わる
その堅牢で美しい色になる一瞬を追い求めて、
職人それぞれが真摯に藍と向き合う。

何度も洗い・干しを繰り返した藍で染まった糸は藍色が安定し、
色落ちや色移りをする事がなく、強度が増し抗菌効果もある優れた素材となる。
※画像をクリックすると拡大画像がご覧頂けます(→)





  【←写真】染め作業を静かに待つ藍瓶

  天然藍灰汁醗酵建は、蒅(すくも)・灰汁・日本酒・
  ふすま(小 麦の外皮)・石灰を使い、
  少しずつかさを上げながら液を醗酵させ藍の華を咲かせる




  【←写真】「板締め」という伝統的な染色技法

  出来上がりを考えながら、計算し畳む作業を繰り返す。
  手作業ゆえ、ひとつとして同じものできない絞りには
  常に新鮮な面白さがある。



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◆藍染工房 壺草苑