染織iwasaki
◆制作の現場をご紹介
玄関より工房内をのぞけば、
作業しやすく居心地よい空間が広がる。
この場所でいろいろと試行錯誤をしながら織られる織物は
作り手によって生み出され、
身につける人によって育てられていく
昔は養蚕もしていた家だったという建物は
時を経てまた「糸」の住まう場所となった
この家もまた使い手によって新しく育てられていくのだろう
着尺、帯地、ストールなど作品によって使い分けている機は、
メンテナンスを繰り返して織り手と一緒に時を刻み、時を織り込む
仕上がった反物は色々な表情をもち、時に静寂に時に明るくその時代の様々な表情を織り込んでいく
山間に暮らしながら、
使ってなじみ身につけてこそ完成する織物を
探求し続けている手織り工房。
作り出されるその布は、
身につける人によって様々に表情を変え、
何気なく、それでいてしっかりと芯があり、
その人の持つ内面の引き出しを
そっと開けてくれるような寛容な織物です。